国内初の実運用!ビジネス・ブレークスルー大前経営塾へブロックチェーン修了証書を提供しました。

個人の学位や資格のような社会的信用資産をデジタル化するブロックチェーン証明書、及びデジタルバッジを提供するLasTrustは、この度リカレント教育を提供する株式会社ビジネス・ブレークスルーが運営する大前経営塾の卒塾生55名に対し、ブロックチェーン修了証書の提供を行いました。   ブロックチェーン証明書とは ブロックチェーン証明書とは、従来のような紙の証明書ではなく、ブロックチェーンを用いて発行されるデジタル証明書です。証明書をデジタル化することで、スマホやWebブラウザ上での管理・閲覧が可能となりました。(当社ブロックチェーン証明SaaS「CloudCerts(読み:クラウドサーツ 。特許出願済み)」から発行)   ブロックチェーン証明書と紙の証明書との違い ブロックチェーン証明書は、ブロックチェーンの分散型台帳技術を活かして発行されています。それゆえ、 紙の証明書と比較すると次のようなメリットを持ちます。 発行にかかる資源と時間を節約できる 保管場所を用意する必要がなく、管理が容易である オンライン上で共有できる 内容が正しいかその場で検証できる 改ざんが非常に困難、紛失しても再発行が容易である 証明書発行元の機関がサービス停止した場合でも、過去に発行された証明書の真正性※を立証できる 有効期限を付けられる(途中で証明書の更新ができる) 拡張性がある(スコアや属性などの情報を追加できる) 受注から発行、証明書授与までオンライン上(非接触)で実現できる このように、紙の証明書をブロックチェーン証明書に置き換えるメリットは多岐に渡ります。特に、アフターコロナの時代においてオンライン教育のニーズは高まると予想され、非接触で公式な証書を学習者に提供できる点は高く評価できると考えられます。実際、今回のビジネス・ブレークスルー社のプロジェクトでは、受注から発行、証明書授与までの全工程がオンライン上で完結しました。 さらなる詳細は次のサイトで解説しております。→ブロックチェーン証明書と紙の証明書の違いとは ※真正性:”正当な権限において作成された記録に対し、虚偽入力、書き換え、消去、及び混同が防止されており、かつ、第三者から見て作成の責任の所在が明確であること” (厚生労働省, 2008)   ブロックチェーン証明SaaS「CloudCerts」の仕組み LasTrustは、ブロックチェーン証明SaaS「CloudCerts」を提供していますが、そのアーキテクチャはブロックチェーン証明の標準規格「Blockcerts」をベースにしています。Blockcertsは、Learning Machine社が提供するOSSであり、発行機関とブロックチェーン証明書の紐付けるための画期的な仕組みが含まれています。 発行機関と証明書の紐付け 不正な偽造を未然に防ぎ、発行機関とブロックチェーン証明書の紐付けをしているのがデジタル署名という暗号鍵技術です。デジタル署名とは、「本人であること」と「改ざんされていないこと」の証明が強化された電子署名です。実際に「CloudCerts」でのデジタル署名は次のような流れになります。   発行機関(署名者)が、ビットコインやイーサリアムといったパブリックブロックチェーンのウォレットアカウントを持つことで、アドレスとしての公開鍵と秘密鍵を得る。(秘密鍵の運用が難しい場合は、LasTrust側で管理を代行) 発行機関は学習者の氏名や証明書の記載情報などを CloudCertsへ 送信する。 CloudCertsは、2で送信されてきた情報に証明書のID等の付加情報を追加し、ブロックチェーン証明書の原本であるjsonファイルを生成、さらにハッシュ関数を用いてそのファイルを暗号化し、ハッシュ値を得る。 CloudCertsは、3で得られたハッシュ値を発行機関の公開鍵、秘密鍵を用いて任意のチェーンに書き、記録する。 発行機関は、3で得られたブロックチェーン証明書(jsonファイル)を学習者に送信する。 学習者は受け取ったブロックチェーン証明書を「Blockcerts Wallet」というアプリを通して表示したり、内容が正しいかブロックチェーンに照会をかけて検証できる。   このようにデジタル署名を用いてブロックチェーンに証明書のデータを格納することで、真正性を担保しつつ、発行機関とブロックチェーン証明書の紐付けができるようになっています。 ブロックチェーン証明書の拡張性 最近では、教育現場にテクノロジーを適用し、学習の効率化、個別最適化、そしてオンラインでの学びを実現する「EdTech」が注目されています。 ブロックチェーン証明書、及びデジタルバッジもEdTechの一つです。前述のように学習者の学習履歴(スタディログ)を担保するのにブロックチェーンは最適なネットワークであり、チェーン上に学習者の学びの実績を記録し、生涯にわたって低コストで利用・検証ができます。これは他の技術では実現できない特徴です。 また、ブロックチェーン証明SaaS「CloudCerts」は学位や資格といった教育機関向けの証明書だけではなく、データとして扱える様々な書面に対しても、デジタル化してブロックチェーンによって分散管理することができます。 例えば、 契約書 社員証 遺言信託 会計事務所の証憑 など、用途は多岐に渡ります。CloudCertsはあらゆるデータを暗号化できるため、証明書の種類や書式を問わず活用できます。 当社では、今後様々な業態でブロックチェーン証明を活用いただけるよう、UIのさらなる改善に取り組んでいます。 参考文献:厚生労働省(2008) , 『医療情報システムの安全管理に関するガイドライン』https://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/12/dl/s1219-6b_0003.pdf

ブロックチェーン証明書と紙の証明書の違いとは

ブロックチェーン証明書とは ブロックチェーン証明書とは、情報管理システムであるブロックチェーンの技術を用いたデジタル証明書です。 強固な情報管理システムであるブロックチェーンに情報を保存することで、今まで実現できなかった、あらゆるデータの真正性の担保が可能となりました。この真正性を利用して証明書をデジタル化したものがブロックチェーン証明書です。(当社はブロックチェーン証明書発行APIのCloudCerts Connectを提供しています。 ブロックチェーン証明書発行API 「CloudCerts Connect」の提供開始。どの企業も簡単にブロックチェーンの担保機能を利用可能に。) 現在は、各種証明書のほとんどがアナログで運用されています。例えば、 社員証 資格情報 賞与 契約書 学位証明書 などです。これらは偽装することが可能なため、就活などで学生が企業に提出した際、企業側は、提出された証明書の真偽を発行元に問い合わせる必要が出てきます。 ブロックチェーン証明書は優れた改ざん耐性や、デジタルであることのメリットを活かし、このような手間を省き、簡単に真正性の検証をすることができます。 ブロックチェーン証明書と紙の証明書との違い 真正性が担保されたブロックチェーン証明書を用いることによって、紙の証明書では無かった様々なメリットが出てきます。 中央サーバのデータ管理と、ブロックチェーンによる分散管理の構造的な違い 現在、紙の証明書は発行元機関で一元管理されています。原本の真正性の保証、あるいは過去に発行された証明書の再発行もここを通してのみ行なえます。したがって発行元機関がそれらの運用を止めた場合、発行済証明書の真正性担保・再発行は困難であるため、このようなシステムは「中央集権型」であると言えます。中央集権であるがゆえに、不正アクセスの「的」も一つになるため狙われやすいシステムです。 一方、ブロックチェーンは前述の課題解決に最適なテクノロジーです。次項で詳しくご説明します。     改ざんが不可能 当社が利用しているEthereum(イーサリアム)というブロックチェーンでは、現在約7000ものノードが立てられ稼働しています。そのため、改ざんを行うには全てを計算(マイニング)し直すための莫大な計算パワーが必要となるため、現実的には不可能です。また、7000のノードのうち1つのデバイスが破損、あるいはネットワークから遮断されても、他の全ノードで同じデータの写しを持っているため、Ethereumのネットワークは何ら変わりなく稼働し続けます。このネットワークに証明書の原本データを記録しておくことで、たとえ発行元機関が証明書に関する業務を停止しても原本データを生かしておくことができます。 情報漏洩リスクが低い また、「ブロックチェーンに証明書データを記録する」と言うと、証明書の具体的内容の平文が記録されるイメージを持たれるかもしれませんが、実際は証明書のデータは暗号化され、意味の持たない「sh438snw948hg….」のような文字列で記録されるので、ブロックチェーンから情報漏えいすることは構造的にあり得ません。 低コストで検証できる 紙の証明書の場合、例えば、就活の際にユーザーが学歴詐称をした可能性が疑われる時、その学位の発行元に問い合わせ、確認してもらう必要があります。 ですが、ブロックチェーン証明書の場合、ブロックチェーン上に信頼性の高いデータが存在するため、そちらに情報を送信することによって証明書が正しいのかを簡単に検証することが可能となります。 例)就職活動の場合、資格・学位等の証明書をインターネットを通して会社に送信します。会社側は、その証明書が本当に正しいのか、アプリを使用することで数秒で検証することができます。 様々な価値を証明できる 「SNSでフォロワー10万人」や、「書籍執筆経験」、「Githubでスター1000以上のオープンソース開発に携わった経験」など、人々が持つアピールポイントは様々です。 これらは簡単に嘘をつくことも可能なため、今まではユーザーが持っている価値として証明することができませんでした。ですが、これらの情報を信頼された機関がブロックチェーンに記録することで、カジュアルな実績もユーザーの価値として証明することができるようになります。 有効期限を設定できる 紙の証明書の場合、見た目だけ変更すれば、有効期限を偽装することは可能です。 しかし、有効期限を情報の一部としてブロックチェーンに記録しておけば、証明書の有効期限の見た目だけが偽装されていたとしても、検証すれば確実な情報を得ることができるため、真正性を立証できます。 発行元の組織がサービスを終了しても、真正性を立証できる 例えば、「ある資格の証明書の真偽を確かめたいが、発行元がサービスを停止しているため問い合わせが出来ない」というケースでは、真正性を立証することは困難です。 このような場合、ブロックチェーン証明書であれば、ブロックチェーンが信頼性の確保された情報をもっているため、発行元に問い合わせることなく真正性を立証することができます。 ペーパーレス 紙の証明書は、プリントのためのインクや紙が必要となり莫大な費用と時間が奪われることになります。ブロックチェーン証明書はデジタルな証明書のため、無駄な費用がかからず、コストを大幅に削減することができます。 プログラマブルである Blockcerts準拠のブロックチェーン証明書は、メタデータを含めることができます。(詳細はこちらをご覧ください:Blockcertsのホームページ) 例えば、証明書のメタデータに英語や数学といった属性、資格証のレベルやスコアを含め、そのメタデータを含んだ証明書を管理アプリでインポートした際、自動でレーダーチャートやグラフなどを描画することができます。 管理が楽 社員証や資格証、契約書、学位証明証などあらゆる証明書をスマホやWebページ上で一元的に管理することができます。 オンラインでシェアできる スマホやWeb上で管理できるため、インターネットでの共有が簡単にできます。従来、様々な場面で用いられていた紙の証明書は不要になり、真正性の担保された情報を手軽に共有することができます。 まとめ ブロックチェーン証明書を使うことによって、偽造や改ざんを見抜くためのコストや、紙の証明書を発行するコストを削減することができます。 さらに、様々な証明書をスマホやWeb上で一元管理できるため、オンラインでのシェアも容易になり、利便性を飛躍的に向上させることができます。

ブロックチェーン証明書発行API「CloudCerts Connect」

ブロックチェーン証明書発行API 「CloudCerts Connect」の提供開始。どの企業も簡単にブロックチェーン上に証明書のデジタル原本を記録可能に。

従来の証明書を、APIを通してブロックチェーン技術で改ざん不可能なデジタル証明書に 現在運用されている各種書類・証明書の原本は、紙媒体での保存、または中央サーバで管理されていることがほとんどですが、紛失や改ざん、そして機密情報漏洩のリスクがあり、運用コスト高も問題視されています。 LasTrustでは、これらアナログな証明書をデジタル化し、改ざん防止やコスト削減、飛躍的な利便性の向上に繋がるブロックチェーン証明書発行システム「CloudCerts®」(読み:クラウドサーツ。特許出願済み)を教育機関、地方自治体、資格提供団体、金融機関等に提供しております。 そして今回、各企業・組織が利用するシステムとCloudCerts®を繋ぎ、従来の証明書を簡単にブロックチェーン証明書にリプレイスできるAPI機能、「CloudCerts Connect(クラウドサーツコネクト)」を開発しました。 ブロックチェーン証明書発行API「CloudCerts Connect」詳細 「CloudCerts Connect」は、ブロックチェーン技術の知見を必要とせず、どんな企業でも簡単にブロックチェーン証明書の導入・発行を可能にするAPIです。HTTPリクエストに対応しているため、各企業・組織が利用中のシステムからシームレスにブロックチェーン証明書を発行できる上、業務プロセスの中で発行される 証明書 契約書 資格情報 各種ログ エビデンス など、あらゆるデータの真正性※をブロックチェーン技術によって担保することで、サービスの信頼性向上に直結する仕組みとなっています。 ※真正性:”正当な権限において作成された記録に対し、虚偽入力、書き換え、消去、及び混同が防止されており、かつ、第三者から見て作成の責任の所在が明確であること”  (厚生労働省, 2008) 上図のように、既存の業務プロセスの中で「CloudCerts Connect」のAPIを呼び出すだけで、ブロックチェーン証明書を発行することができます。発行した証明書は他の業務プロセスで確認することも可能ですし、エンドユーザーが確認・検証することもできます。 ブロックチェーン証明書導入のご案内 また、証明書は「Blockcerts」という世界基準のオープン規格に準拠しており、LasTrust社のシステムを通さずとも検証可能です。(LasTrustも検証用インターフェースを提供しています) 任意の情報を、改ざん不可能かつ半永久的に残る記録として管理できるブロックチェーン証明書は、従来の各種証明書をデジタル化し、かつその利用価値を向上させる画期的な技術です。 LasTrustでは、電磁記録を発行する企業、教育機関やeラーニング事業者、金融機関、資格提供団体を対象に、契約書、各種証明書、履修履歴、学位、資格等の真正性向上に取り組む企業・団体との協業を進めています。ご興味のある担当者様はぜひお気軽にお問い合わせください。

LasTrustの採用活動inカザン(ロシアのタタールスタン共和国)

ロシアのカザンでエンジニアのリクルーティングしてきた(後編)

LasTrustが実施したロシア採用面接の後編です。 募集要件 今回、TalenTex Rusさんにピックアップしていただいたのは13名。LasTrustがロシアスタッフに求める必要スキルは、 「go言語」または「React」での実務経験 3年以上の実務経験 日常会話レベルの英会話スキル の3点。あとは実際に会ってコミュニケーションしてみて相性の確認。 実施したジョブインタビューの内容 ジョブインタビューは、 お互い軽く自己紹介 LasTrust事業紹介 候補者からの技術面の自己紹介 技術テスト(難易度かなり低めのコーディング) という順番で実施。全て英語でコミュニケーションしました。 LasTrustはブロックチェーン証明書とデジタルバッジの発行事業をEdtechの領域を軸足に展開していることが特徴なので、その理由やビジョンについて説明しました。 候補者のブロックチェーンへの関心度 13人中、ブロックチェーン関連案件の経験があるor興味がある方は3名ほど。中にはLightning Networkを触ったこともある方もいて、ロシア人エンジニアのブロックチェーンへの関心度は高いと感じました。 ロシア人エンジニアの技術レベルと給与水準 後述しますが、ロシアでは国の支援プログラムに認定されている技術都市が10都市ほどあり、優秀なエンジニアが集まりやすい環境になっています。 実際、最近ではGAFAもロシアで採用活動を行うなど、ロシア現地の開発リソースが注目され初めています。 給与に関しては、今回の場合はシニアの方で最大2800ドル、下限はジュニアの方で1200ドルのオファーでした。もちそん希望給与は人それぞれですが、相場感は日本人エンジニアの1/2くらいと考えていいと思います。(2019年11月現在) ジョブインタビュースタート 候補者のうち、英語で意思疎通ができたのは7〜8割で、2〜3割の方は英語ベースで一緒に仕事するのは難しいかな、というケースもありました。(その際はTalenTexさん側のサポートで、日本語⇔ロシア語の通訳を挟みました)一人あたり20〜30分で実施。 技術テスト CTOの髙橋から課題を出して、その場で技術テストを実施しました。課題の難易度は低いものの、コーディングの様子を観察してスキルを判定していきます。 ロシア人エンジニアのジョブインタビューまとめ 13人のロシア人エンジニアと話してみて感じたのは、 全体的に素朴な人柄の方が多い 技術レベルはかなりばらつきがある。ラップトップを持たないエンジニアもいる 日本に親しみを感じている方が多い 日本人エンジニアと比べて、希望する給与水準は約1/2 ということでした。 主観的な感想ですが、素朴でおおらかな印象の方が多く、日本人との相性は良さそうだなと思いました。もちろんロシア人にも色んな方がいらっしゃいますし、そもそも先方がこちらをどう思っているかが大事ですが。 給与水準は前述の通り、シニアの方で最大2800ドル、下限はジュニアの方で1200ドル。日本で獲得するより安価な人的資本と言えます。(ただし社会保険が基本給与+40%くらいかかる) 試用期間を実施。グローバルリモートやってみた感想 13人のうち、一次試験をパスした候補者を対象に、試用期間を設けて開発を依頼しました。 お互いパーフェクトではない英語を駆使しながらも、CTO髙橋のコミュ力の高さもあいまって開発はスムーズに進行しています。slack、Github、Telegramがあれば、カザン⇔日本でも開発チームが作れるという成功体験はLasTrustにとって大きな収穫となりました。 フルタイムのロシア人エンジニアを正式採用 試用期間の実施を経て、1名のバックエンドエンジニアを雇用しました。当社サイトのトップページにも掲載しましたが、「Artur Shaidullin」、通称アルトル君です。スキルフルで性格は温厚。そして日本のアニメが好きという彼。さっそく重要度の高いプロダクトの開発で活躍しています。   Artur Shaidullin2019年、Kazan State Power Engineering University(カザン市立電力工学大学)卒業。ソフトウェア開発技術を学ぶ。在学中より、サーバーサイド及びWebアプリ開発に従事。募金アプリ「DOBRO」の開発に携わる。その後、University of Talents in Tatarstan(タタールスタン共和国タレント大学)のウェブサイトにおいてサーバサイドの開発と保守を兼務。卒業後はロシアで行われたデジタルブレークスルーハッカソン「Цифровой прорыв」に参加。2019年12月、ディベロッパーとしてLasTrustへジョイン。 続いて2人目のフルタイムエンジニアの試用を実施 現在、LasTrustでは二人目のロシア人エンジニアの雇用を予定しています。メンバーが増え次第、またブログでご紹介したいと思います。  

ブロックチェーン証明書発行システム「CloudCerts」、デジタルバッジ管理アプリ「Skill Wallet」計2種の特許出願が完了しました

2019年11月、ブロックチェーン証明書発行システム「CloudCerts」と、管理アプリ「Skill Wallet」の自社プロダクト2種に関する特許出願を完了しました。 ブロックチェーン証明書発行システム「CloudCerts」の特許出願が完了しました ユーザーの任意情報の真正性をブロックチェーン技術で暗号化・記録し、誰もが手軽に任意情報の真偽を検証できるシステム「CloudCerts」に関する特許申請が完了しました。 ブロックチェーン証明書管理システム「Skill Wallet」の特許出願について CloudCertsから発行されたブロックチェーン証明書は、Verifiable Credential準拠のデジタルバッジとして表示が可能です。LasTrustでは、それらバッジとして発行された証明書を管理するシステムとして、「Skill Wallet」を開発し、特許出願を行いました。 (Verifiable Credentialの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください) Skill Walletのローンチについて LasTrustでは、ブロックチェーン技術を使い、紙の証明書をデジタル化するに留まらず、信用情報が移転可能かつ信頼性の検証が可能なデジタルバッジの形式を利用し、「個人の見えざる価値を可視化する」というビジョンの実現を目指しています。 Skill Walletのローンチは2020年夏に予定しています。 協業のご提案 特定の情報を、改ざん不可能かつ半永久的に残る記録として保管できるブロックチェーン証明書は、現行の各種証明書をデジタル化し、かつその利用価値を向上させる画期的な技術です。 最近では、災害によって貴重な証明書の原本データが失われたり、機密情報の入ったハードディスクが正しく破棄されず情報が流出するなどの問題が起きています。 その点、ブロックチェーン技術は任意の情報を暗号化し、分散化された台帳に記録し管理するため、機密情報を読み取れない形で残し、かつ原本の真正性を半永久的に担保でき、各種の証明書を発行する企業、教育機関にとって有益な仕組みです。 LasTrustでは、教育機関やeラーニング事業者、資格提供団体等、履修履歴や学位、資格のデジタル化に取り組む企業・団体様との協業を進めています。興味のあるご担当者様はぜひ弊社までお問い合わせください。

LasTrustの採用活動inカザン(ロシアのタタールスタン共和国)

ロシアのカザンでエンジニアのリクルーティングしてきた(前編)

LasTrust CEOの圷です。エンジニアの採用のため、CTOの髙橋と一緒にロシアのタタールスタン共和国の首都「カザン」へ出張に行ってきました。 タタールスタン共和国・カザンとは? カザフスタンの西、カスピ海の真北に位置するこの国は、成田空港からモスクワトランジットを経て10時間の距離。 日本人には馴染みが薄いかもしれませんが、首都のカザンはロシアで最もITに力を入れている技術都市の一つで、ロシア中から優秀なエンジニアが集まってきています。 グローバルなチームを作りたい 実はLasTrustにとって、創業者以外の正規スタッフ採用は初の試み。LasTrustのビジョンに共感してくれそうなエンジニアを「海外に」探しに来ました。なぜわざわざ海外で採用するのかというと、LasTrustが気軽にグローバルで活動するチームでありたいと考えているからです。もともと僕がタイで6年の経営経験があるので、海外で経済活動をすることに抵抗がないという背景もありますが、日本を飛び出し、ボーダレスに様々な人種と一緒に仕事をすると、一気に視野と思想と人脈とマーケットが広がる、という経験則があります。日本の技術力や文化を評価してくれる国は多いですが、日本を出るからこそ、その潜在的社会資本を活かすことができるし、サービスを海外展開する時の心理的ハードルが下がります。ごく自然に「このサービスはあの国と相性が良さそうだな」という肌感覚のストックも増えるというのも海外でも活動するメリットだと思います。 アテンドをお願いした企業「TalenTex」 というわけで、僕がタイの起業家仲間である、TalenTexの越さんとGenki Labsの水野さんから「エンジニアの採用なら、今ロシアが面白いですよ」と聞き、(ほぼ勘で)ロシアに行くことを決めました。越さんはタイだけでなくロシアにも拠点を構えていて、採用候補者のピックアップやスケジューリング、アポなども積極的にセッティングして頂きました。ありがたい! ロシア上陸 日本からカザンへは、モスクワのシェレメーチエヴォ国際空港からのトランジットを経て到着。約10時間のロングフライト。フライト中は、僕と髙橋が興味を持っている鈴木健さん(スマートニュース会長)の「なめらかな社会とその敵」という重めの本を熟読したり、本から得た気づきをノートにメモったり、まるで精神と時の部屋で修行するサイヤ人のようにストイックに過ごしました。 カザン到着 カザン空港を出ると、南国ぐらしが長かった圷は外気温4度のロシアの冷気にくしゃみが止まらなくなり髙橋CTOに笑われました。(髙橋も帰国後に風邪をひいて寝込む)迎えに来てくれた越さんと、TALENTEXロシアの女性社長アリーナさんとカザン市街へ移動。レストランでペリメニというロシア版水餃子(ほとばしる肉汁が美味)と羊肉のステーキ(羊肉の概念が強制アップデートされるほど美味)等々、ロシア料理を堪能して1日目終了! 次回は、LasTrustが実施した採用面接とカザンという技術都市についてレビューを書こうと思います。

edvation×summit2019にLasTrustが登壇しました

Edvation × Summit 2019にLasTrustがパネラーで登壇。ブロックチェーン技術を利用したスタディログ担保の構想についてお話しました。

CEOの圷です。11月5日、日本のEdTechにおける最大のイベント、「Edvation X Summit2019」へのパネラーとして参加のオファーを頂き、登壇してきました。 パネルディスカッションのテーマは「スタディログの未来と課題」。私のほか、スタディログにおける専門家4名が参加しました。 「スタディログの未来と課題」登壇者一覧 石坂 芳実(ICT CONNECT 21技術標準WG) 橋田 浩一(東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授) 圷 健太(LasTrust株式会社 代表取締役) 小野 成志(NPO法人CCC-TIES副理事長) 稲田 友(NTTコミュニケーションズ株式会社 Smart Education推進室 担当課長) 国も注目している、スタディログによる個別最適化。このスタディログを実際に活用していく上で立ちはだかるデータの管理・活用上の課題などについて、実践者の活動をベースに紹介し、それを超えた先にあるスタディログのもたらす未来について、議論します https://www.edvationxsummit.jp/   スタディログとは? スタディログというのは、簡単に言えば学習者の学習履歴や、教育期間内における様々な活動情報の集積のことです。これらのデータを活用することで、学習者により最適な学習プログラムを提供したり、クラス内におけるコミュケーションの改善に繋がるなど、多方面でのメリットが見込めます。 そして、スタディログの構築において重要なのが、そのログの所有権です。   スタディログの所有権について 成績や学位といったスタディログは、学校の特定のサーバに格納されていて、学習者が自身の手元で管理する形にはなっていないのが現状です。しかし、現代では学びの形も多様化しており、複数の教育機関を横断して勉強したり、会社勤めをしながら学習キャリアを積み重ねていくユーザーもいます。 このように、学習者が様々なステージで学びを重ねるようになると、各ステージごとにスタディログが分断しているよりも、学習者自身が自分の端末の中で一括してログを管理し、必要に応じて各教育機関に提供してサービスを受ける方が効率が良いですし、そもそも重要な個人情報が含まれるため、個人で管理した方が自然であるとも言えます。   ブロックチェーンとスタディログの関係性 スタディログの管理には、ブロックチェーン技術を使う合理的な理由がいくつかあります。   ①暗号化 スタディログはセンシティブな個人情報を含みます。よって、平文(データ通信において、暗号化されないままの状態で意味が理解できるデータやメッセージ)のままストレージで管理した場合、第三者への流出リスクがあります。しかしブロックチェーン証明書は、スタディログを暗号化し、関連性のない文字列に変換したのち、それをブロックチェーンに記録します。そして、ユーザーがアプリ内で管理しているスタディログと照合し、アプリ内の情報が正しいか否か、いつでも誰でも判定できる機能が備わっているため、スタディログにおけるセキュリティ担保と真正性の検証の両方が可能です。   ②少子高齢化時代の学校の統廃合 現在では少子高齢化が進み、学習者の数自体が減り、閉校あるいは統合する教育機関が増えています。そういった状況では、本来学校側が管理しているべきデータは閉校後に利用できないものになりますが、ブロックチェーンに記録することで、学校の統廃合とは関係なく永遠にデータが保存され、その真正性を担保できます。 大きく上記二点がスタディログの管理においてブロックチェーン技術が有効と考える理由です。   ログは個人が一生活用できる社会的資産 学習者のログは非常に重要なデータで、自己の能力を客観的に把握できるだけでなく、前述のように学習者が享受できる学習の質が大きく向上する可能性を持っています。つまり、ログは学習者に帰属すべき社会的資産と私は考えています。さらに、学位や資格、クラスメイトから個人的に受け取ったログは、個人の信用を可視化する上で重要であり、ジョブマッチング等、ログを活用した次世代のサービスの創出に繋がります。アメリカ・コロラド州ではスタディログを利用した教育費の無償化の大規模な実証実験が始まっています。 詳しくは下記の記事を御覧ください。https://lastrust.io/2020/07/29/clab-abstract/   今後もLasTrustは、より良いユーザー体験を提供するために、仮説検証と開発を続けていきます。

blockcertsとは?

Blockcerts(ブロックサーツ)とは?ブロックチェーン証明書の標準規格とデジタル証明書のDXについて

今回は、ブロックチェーン証明書の世界標準規格「Blockcerts(ブロックサーツ)」とはどのような仕組みになっているのか、開発の背景も含め、分かりやすくご説明します。 Blockcertsとは?その概要について Blockcertsは、MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究機関、Media LabとLearning Machine社が共同開発したブロックチェーン証明書のオープンスタンダード規格です。 BlockcertsのGithubはこちら また、その規格を満たすブロックチェーン証明書を発行するためのSDK(開発ツール)を含んだオープンソースのプラットフォームでもあります。 ブロックチェーン証明書発行にオープンスタンダード規格が必要な理由 ブロックチェーンの基本的な機能を利用すれば、ブロックチェーン証明書を発行することは比較的容易です。しかし、それに加えて第三者機関が証明書を検証する手間を省いて利便性を向上させるには、 ・証明書の内容が正しいか、かつ有効期限内か・どのようなコードによって発行されたのか(証明書発行システムは透明性が担保されているか)・ブロックチェーン公開鍵(ブロックチェーンID)と証明書発行元の組織は紐付いているのか といった一連のプロセスが透明化され、「誰でも」そのシステム自体の挙動を検証できるようにする必要があります。オープンスタンダード規格であることはこの課題を解決し、また信頼性のある証明書の検証を実現するための重要なファクターになるのです。 実際にBlockcertsのライブラリ、ツール、モバイルアプリはGithubで公開されており、誰でもその中身を検証及び利用可能です。当社も発行システムのコアの部分はBlockcertsを採用しています。 Blockcerts準拠で発行したブロックチェーン証明書のサンプル 実際に、当社CloudCertsから発行されたBlockcerts準拠のブロックチェーン証明書が以下の画像になります。「Verify again」をクリックするとブロックチェーンへの検証機能が作動し、証明書の内容が正しいか検証できます。   紙の証明書が抱える課題点 ブロックチェーン証明書でできることを説明する前に、「紙の証明書が抱える問題点」について言及したいと思います。現在、各種証明書や資格のほとんどはアナログで運用されています。例として、 卒業証明書や学位証明書 学割証 住民票 社員証、学生証 契約書 不動産所有権 などが挙げられます。 例えば、卒業証明書が紙で発行された場合、就職・転職活動等で卒業証明書を受け取った企業はそれが本物かどうかを判断できないため、学校側に確認を取らなければならないケースが発生しています。 他にも、紙の証明書は様々な課題を抱えています。以下に事例を紹介します。 ・人材が海外に進出し、現地の企業や教育機関から英文の卒業証明書を求められた場合、これを海外から出身大学に連絡をして取り寄せる際に膨大な手間と時間を要する。(そのため最近ではデジタル証明書の発行はできないか?という問い合わせも増加している) ・特殊なインクと紙を使用する新幹線の学割証は発行手続きの手間がかかり、教育機関、学生側の利便性に改善の余地がある ブロックチェーン技術がもたらした「証明」のデジタル化 しかし、ブロックチェーン技術の登場により、これらの「証明」にイノベーションが起きました。 ブロックチェーン技術の特徴は、ブロックに記録されたトランザクション(処理されたデータの履歴)を改ざんできない点にあります。 この機能によってデータを詐称することが困難になるため、発行元(上記例では教育機関)へ問い合わせることなく、その証明書の内容が正しいことを検証できるようになります。 今までアナログの証明書によって担保していた「任意の事実」をデジタル化し、ブロックチェーンというオープンなネットワークで電磁的記録として扱えるようになったという点において、Blockcertsは画期的な仕組みです。 既にMIT(マサチューセッツ工科大学)、ハーバード大学、バーミンガム大学、バーレーン大学など、世界中の教育機関がBlockcerts準拠の証明書の発行を開始しています。 ブロックチェーン証明書の発行プロセスについて 次に、ブロックチェーン証明書がどのようなプロセスを経て発行されるのか、概要を説明します。 ①証明書に記載したい受取人の情報をCSVファイル等で作成し、ブロックチェーン証明書発行事業者に送信②発行事業者は事業者ごとの秘密鍵を用いて署名を作成し、受取人の情報を含んだブロックチェーン証明書(jsonファイル)を作成する③②で作成したブロックチェーン証明書をハッシュ化し、Bitcoin・Ethereum等のパブリックチェーンに記録する④②をBlockcertsのアプリで格納し、③で記録したチェーン上のハッシュ値と照合することで証明書の真正性を立証できる⑤アプリの機能で外部への共有も可能。ブロックチェーン証明書(jsonファイル)を受け取った企業も、リンクをクリックするだけで証明書の内容の真正性をチェックできる。(jsonファイルを任意のサーバでホスティングした場合) ブロックチェーン証明書がもたらす未来 このように、ブロックチェーン証明書は紙の証明書をデジタル化し、かつ検証機能をもたせることが可能ですが、もう一歩踏み込んだDXとしての利用法、ビジョンを描くことができます。今まで人は、自分が取得した学位や資格はクローズドに管理していましたが、ブロックチェーン証明書やブロックチェーン資格証に置き換えることで、スマホの中にそれを格納、管理、共有し、社会資本あるいは一種の資産や通貨のように扱うことが可能になります。「任意の事実」をデジタル化できるため、学位や資格だけでなく、例えば「Youtubeのチャンネル登録者数が1万人以上」、「twitterのフォロワーが10万人以上」といったカジュアルな実績もスマホで管理したり、自身のスペックとして外部にアピールしたりするといった、まったく新しい形での社会資本形成が可能になると当社は考えています。

神谷町のコワーキングスペース「docks Kamiyacho」に入居されているスタートアップに向け、ブロックチェーン証明書のサンプルを提供いたします

スタートアップ向けにブロックチェーン証明書を発行いたします。 この度、当社LasTrustは、港区神谷町のコワーキングスペース「docks」に入居されているスタートアップ企業に向け、先着で3社を対象に、ブロックチェーン証明書のサンプルを無償提供いたします。 ブロックチェーン証明書の用途 あらゆる「証明」をデジタル化し、改ざん不可能な情報として扱えるブロックチェーン証明書の用途は多岐に渡ります。利用事例として、 社員証 資格情報 賞与 契約書 学位証明書 不動産の所有権証明 など、何かしらの「証明」、「エビデンス」が必要な場面で活用いただけます。 紙の証明書からブロックチェーン証明書にアップデートする意義 ブロックチェーン証明書は、既存の証明書の内容を暗号化(正式にはハッシュ化)し、パブリックなブロックチェーン(当社はEthereumのメインネットを使用)に記録することで、内容が改ざんされていないことを数理的に証明できるなど、紙の証明書にはない機能があります。 以下、導入メリットをまとめます。 改ざん不可能 証明書の原本データをブロックチェーン上に半永久的に残せる 手軽に複製が可能 シェアできる ブロックチェーン証明書のデータを誰もが簡単に検証可能 IT企業がブロックチェーン証明書を導入するメリット ブロックチェーン証明書は、インターネットとブロックチェーンを融合した次世代型の「証明」の形です。 ・印鑑やパスポートなどで行っていた本人確認・資格証明書による有資格証明・契約書による契約の確証 このような「証明された事実」を紙媒体によってアナログに担保する従来の手法は、既存のインターネット事業との親和性が低く、作業効率を下げる原因になってしまいます。 しかし、ブロックチェーンは証明書の内容の信頼性(改ざんされていないこと)を第三者機関の承認なしに担保できます。よって、今までは自己申告に過ぎなかったプロフィール文などの個人の社会的実績を、ブロックチェーンで情報の信頼性が担保された信用情報として表示できます。 ブロックチェーン証明書はURLで表示したり、HTMLに組み込むことができるため、SNSへのシェア、ホームページへの組み込み、各種サービスのユーザーマイページへの組み込みなども可能で、あらゆるデジタルプラットフォームに接続して利用が可能です。

ブロックチェーン証明書スタートアップ「LasTrust」のホームページ

LasTrustのウェブページを公開しました

令和元年8月生まれのブロックチェーン証明書スタートアップ、「LasTrust」です。自社サイトをソフトローンチしました! サイトトップページでは、実際にLasTrustが発行したブロックチェーン証明書をオープンスタンダードのアプリでブロックチェーン認証にかける様子を、卒業証明書を例に動画で紹介しています。 ユーザーは実際にこのような形でブロックチェーン証明書を管理・保管でき、改ざん不可能かつ容易にシェアや認証を行うことができます。 以下に、デモ動画のみ貼ってみました。 ブロックチェーン証明書のサンプルを無料にて提供中 LasTrustでは現在、ブロックチェーン証明書のサンプルを無料にて配布しております。 紙の証明書や資格、履修履歴等をデジタル化したい事業者様はぜひお気軽にご連絡ください。 当社で既存の紙の証明書からリデザインを施し、ブロックチェーン証明書として発行いたします。 発行されたサンプルの証明書は、上記の動画のようにスマートフォン、またはウェブページ上で表示・管理が可能です。さらに再発行の手間も紙の証明書に比べて削減されるため、利便性とコストパフォーマンスが向上します。 ぜひお試し下さい。 サンプル証明書のお問い合わせはこちら