ブロックチェーン証明書(Blockcerts準拠)と Open Badgesの違い

今回は、ブロックチェーン証明書(Blockcertsに準拠)と Open Badgesの違いについてまとめました。

Open Badges とは

Open Badgesは、2011年に、特定のスキルの達成度をデジタルおよび視覚的に伝えるために誕生したデジタルバッジ規格です。Open Badgesが開発したデジタルバッジは、デジタル画像とホストされたデータセットを通じて単一の成果を伝えられるように設計されています。最初はMozilla Foundationが主導していたOpen Badges規格が、IMS Global Learning Consortiumによって維持されたことで、プラットフォーム間の相互運用性が確保されています。

このデジタルバッジは、成果の達成が細分化され、より大きな教育的または専門的な目標への新しい道を拓くことを目的としています。

近年、eラーニングやMOOCsなど、携帯やPCで国内外や組織を問わず自由に学ぶ環境が整備されてきています。加えて、時代の変化の速さや労働寿命が伸びることが予想されている今後において、デジタルバッジは細分化されたカリキュラムに応じた資格や修了証をあらゆる場面で共有することを可能にします。

open badgesのデジタルバッジとマイクロクレデンシャル

このように、デジタルバッジは小規模なクレデンシャル、つまり「マイクロクレデンシャル」に最適です。マイクロクレデンシャルとは、高いレベルの検証が必要な状況(国境でのパスポートの検証など)には不十分ですが、個人の達成のマイルストーンにおいて効果的に報酬を与えることができ、他の達成と組み合わせることで、最終的に大規模で高額な資格の取得において重要な要素になるとされています。

デジタルマイクロクレデンシャル化により、すべての資格情報などがデジタル化されることを、多くの教育プロバイダーや雇用主が期待していました。しかしながら、デジタルバッジのセキュリティ制限により、適切な使用例の範囲は制限されています。

たとえば、バッジデータとバッジ表示は別々にホストされるため、表示が簡単に改ざんされる可能性があります。加えて受信者は自分のバッジに接続された暗号化キーを制御できない仕組みになっており、実際には技術的な所有権はありません。

このように、Open Badgesによって提供されるセキュリティレベルは、限定的な場面では適しています。そのため、マイクロクレデンシャルは、より大きな成果や学習者のキャリアパスなどの道に沿った、小さなステップを証明してくれるものとして使い分けがされています。

ブロックチェーン証明書とは

 

https://ssimeetup.org/blockcerts-open-standard-blockchain-credentials-daniel-paramo-anthony-ronning-webinar-39/ より引用

Blockcertsは、MIT Media Labによるプロジェクトの一環として2015年に開発が始まりました。Blockcertsについてはこちら

OpenBadgesとの主な違いは、デジタル記録の検証のためのグローバルな公証人として、「ブロックチェーン」の力を活用することでした。

2016年に正式にリリースされたすべてのリファレンスライブラリはMITオープンソースライセンスの下で公開されたため、Blockcertの発行・受信・および検証用の独自のアプリケーションを構築したい人は、コードを自由に使用できます。弊社もBlockcertsに準拠した証明書サービス「CloudCerts」を提供しています。

そして、上述のオープンソースライブラリには、世界中のあらゆる機関が発行したすべてのBlockcertを検証するUniversal Verifierが含まれています。
加えて、Blockcertsの公式ホームページにもUniversal Verifierがあり、誰でも使用できます。
つまり、Blockcertsにより発行された証明書は世界中の誰でも検証することができるのです。

つまり、Blockcertsに準拠したブロックチェーン証明書は、

  • 改ざん不可能
  • 発行者と受信者の所有権
  • 柔軟なフォームファクタ
  • 検証付きのオンラインおよびオフライン共有
  • 独立した検証

を提供しており、バッジとは根本的に異なるものです。

Open Badges と ブロックチェーン証明書の比較

*Open Badges 2.0標準に準拠している場合、ベンダーに依存しない方法で検証可

OpenBadgesは、個人の達成のマイルストーンに効果的に報酬を与えるため、認定資格などのマイクロクレデンシャルを、LinkedinなどのSNSで共有するなどの活用例があります。

一方で、Blockcertsは高いセキュリティレベルでの検証が可能であることから、MITなどの大学で卒業証明書として発行されるといった事例があります。

参考

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