LasTrustがデジタルクレデンシャルを扱う理由

LasTrust(ラストラスト)は、ブロックチェーン証明SaaS「CloudCerts」と、クレデンシャルの管理ウォレット「Skill Wallet」の2つのプロダクトを提供するデジタルクレデンシャル専業のスタートアップです。

(デジタルクレデンシャルとは、修了証書、学習履歴、有資格証、社員証、人事評価、各プラットフォームでのレビュー評価など、ヒト・モノの社会的評価や属性を担保するデジタルデータのことです。)

LasTrustがなぜ、デジタルクレデンシャル事業を提供しているのか。私達のビジョン、創業時のエピソードを共有します。

「個人の見えざる価値を可視化する」

LasTrustは「個人の見えざる価値を可視化する」というビジョンのもと、個人が持つ多面的な実績・技術をデジタル化し、オープンなブロックチェーンに記録することで、個人の社会的資産として生涯利用できるようにしよう、という取り組みを進めています。

LasTrustが扱うデジタルクレデンシャルとは、

  • 学習履歴(授業単位の細かいものから修了証明などの大きなものまで)
  • 組織に属していることの証明(社員証や会員カード)
  • 個人から個人、組織から個人への評価、感謝の気持ちやお墨付き
  • 有資格証

等です。現在、これらの情報は主に紙で管理されているため、実は信頼に足る実績が「見えづらい」状況にあります。

図にすると以下のイメージです。

Aさん、Bさん、Cさんの表向きの学歴だけに着目すれば、一般的にはAさんが有利です。しかし、人は可視化されたものだけではない、多面的な価値を持っているものです。よって、Bさん・Cさんのように、表面化されていないが優れた実績があるというケースは多々あります。

 

このように、私達はプライベートでもビジネスでも、赤枠で囲われた「見えざる価値」を深く知る術を持ちません。

全てのスキルや実績が可視化できていない現状では、その人本来の魅力が伝わり切っていないディスコミュニケーションな領域が発生しているのです。

こういった認知のロスをなくし、個人の価値を正しく可視化することが、デジタルクレデンシャルの役割の一つです。

当社ではブロックチェーン証明SaaS「CloudCerts」でデジタルクレデンシャルを提供しています。

LasTrustがデジタルクレデンシャルに込める想い

LasTrustがなぜ、デジタルクレデンシャルを手がけるのか、その理由をお伝えするために創業者3人のバックグラウンドについて軽く触れたいと思います。

CEO・圷

圷(あくつ)は、多摩美術大学を卒業後、20代中盤で動画マーケティングの事業会社を海外(タイ)で起業し、0→1を経験しました。現在7年の経営経験があります。
その仕事柄、「価値がありながら社会的知名度を得ていないサービスや人に、クリエイティブの力でスポットを当てたい」という想いがあり、新しいテクノロジーについて勉強したり、個人的に投資をしたりしていました。
そんな圷が、本気で「スケールさせたい」、「世に出したい。出さねばならない」と思ったのが、現在のCTO、COOとの出会いで生まれた “デジタルクレデンシャルで個人の価値を可視化する” という考え方です。

CTO・髙橋

髙橋はNTTデータ出身のエンジニアで、元教員というバックグラウンドを持つ技術者です。
髙橋が高校教員だった頃、彼は学校教育の評価制度に課題を感じていました。学校での評価は人間的な価値を表すモノサシではないにも関わらず、その評価に強く影響を受け自己評価を下げてしまう生徒がいたそうです。
(例:コミュニケーション能力が高くても、成績には反映されない)

そういったテストでは測れない定性的な生徒の能力を正しく評価し、伸ばしていくためにはどうずればいいか。
髙橋がたどり着いた結論は、「テクノロジーの力で、学校の外からイノベーションを起こし、変えていくこと」ことでした。

K

Kは、教育関連企業に勤める東京のエンジニアで、紙の証明書発行システムを業務で手掛けていましたが、デジタル化が進む現代、「紙の」証明書の存在意義について考えていました。
アナログな紙を発行するためにデジタルを駆使する矛盾、「もっと技術的なイノベーションが起こせるのではないか」という葛藤。ビジネススクールでMBAを取得するなど、起業家マインドを持つエンジニアであるKは、旧態依然とした組織の中でジレンマを抱えていました。

創業者3人の出会いはハッカソン

住む場所もバックグラウンドも違う我々創業者が出会ったのは、2019年2月に行われた経産省主催「ブロックチェーンハッカソン2019」でした。
参加の目的は、圷はデジタルクレデンシャルの市場調査に、髙橋は自身のアイデアを形にするため、Kはブロックチェーン技術を持つエンジニアと出会い、アナログなクレデンシャルをアップデートするヒントを得るため。それぞれ目的は違えど、パッションの方向性は共通していました。

私達はチームビルディングの日に初めて出会い、意気投合してチームを組み、海外のエンジニアを含めた4名のチームでプロダクトを発表。賞を2つ頂く成果を残しました。

社会実装が非常に近い。頑張ってほしい」という審査員の言葉を、私達は今でも鮮明に覚えています。

ハッカソン受賞後に起業

そのハッカソンで行われた基調講演、ワークショップ、参加者チームのピッチを通して、デジタルIDとそれに紐づくクレデンシャルのエコシステムはまだまだ実験段階ではあるものの、私達は、日本でもデジタルクレデンシャルの市場が勃興していくことに確信を持ちました。そして、その新興市場へトライできる、かけがえのないメンバーに出会えたことも。

半年後の2019年8月、我々は様々な難題と取り組みながら、日本でおそらく史上初となる、デジタルクレデンシャル専業のスタートアップ「LasTrust(ラストラスト)」を創業しました。

最後に残る(Last)、信頼(Trust)という意味を込めた社名

本記事で、LasTrustがデジタルクレデンシャルを手掛ける理由を、少しご理解いただけたかと思います。

我々は実現したい世界観があります。

「個人の見えざる価値が可視化」された社会では、今よりももっと、自分らしく生きられる場所を見つけてもらえるはず。

そんなビジョンを創業者はもちろん、エンジニアチーム、セールスチーム、バックオフィス、インターンに至るまで共有し、今日もせっせと様々なブロックチェーン証明書を発行しています。

クレデンシャルは手段に過ぎませんが、ブロックチェーン技術で担保された証明書とデジタルバッジをベストプラクティスとして、自信をもって今後も提供していきます。

ご興味のある方はぜひお気軽にお声がけください。

LasTrust

以上、デジタルクレデンシャルのLasTrustでした。

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